飛騨大鍾乳洞
2006年11月2日

今日は、久しぶりに佳代がオフの日。
普段はなかなか俺の仕事の休日(土日)とあわないし、
お産を抱えているとなかなか遠出ができない。



しかし、今日はうまい具合に日が空いた。
というわけで、せっかくの機会だし、みんなで少し遠出をしようということになった。
どこに行こうか悩み、洞窟探検に決定!!
飛騨大鍾乳洞に行くことにした。

白山スーパー林道を越えていこうか迷ったが、三連休で天気も良い。
紅葉の季節とくれば渋滞していることは容易に予想できたので、避けることに。

よって、高速道路に乗って、東海北陸道で白山郷まで行って、
それから高山へ抜けて・・・。と思っていたら、白山郷で降りたら早速大渋滞・・・。
三連休だし、とっても晴れてるし、しょうがない。
世界遺産を甘く見たのが失敗だったか。

子供達は「ねー、いつになったら車進むのー。」
と文句タラタラ。
俺が、「もしかしたら、鍾乳洞に間に合わないかもしれないねー」と、
ちょっと意地悪して脅かすと、「えー、早く早く!!」と、とっても焦っていた。

それにしても、ほんとに混んでいる。
俺の経験上、鍾乳洞は4時か4時半くらいが終わりの時間。
ほんとに間に合わないかも・・・。
鍾乳洞へ行くということで、子供達もとても楽しみにしていたので、
間に合わなかったら、洒落にならない・・・。

おまけに、「トイレー!!(しかもうんち)」
道が混んでいるときの子供のトイレはほんとに困るね。
丁度良くレストランがあるかと思ったら、「トイレのみのお客はお断り」
と大きな看板が置いてあるし・・・。

お店の気持ちもわかるけど、こんな時のこんな看板は、ほんとに腹立つ。
この店は今後絶対に入るもんかと大人げなく根に持ってしまう俺であった。

やーっとコンビニ発見。
おやつを買いつつ、子供達はトイレへレッツゴー
しかし、渋滞時の生理的欲求はみんな同じなようで、
コンビニトイレも長蛇の列。
順番がくるまでかなりの時間が掛かってしまった。

事も済んで、車に乗り込んだが、あまりにも混みすぎていて、なかなか進まない。
こういうときは、子供の直感に頼るのがよいかも。、
「普通の道を行くのと、峠越えするのと、どっちがいい?」
と子供に聞くと、「山越えー!!」
よって、当初の予定を変更して、国道360号で峠越えをすることにした。

すごい山道。
道は細いし、反対側から車が来たらすれ違うのも怖い片側崖道路。
しかし、上に上れば上るほど、どんどん山が色づいてくる。
そのうち、とても綺麗な山肌一面の紅葉が現れた。
山が色々な色で彩られたすばらしい光景に、子供達も「おー、すっごいねー!!」と大満足。
道横には結構大きな滝も現れ、意外と良い感じ。

計画通りの旅も良いけど、道草の結果としての新たな発見というのも
やっぱり良い物だと思った瞬間だった。
峠の頂上付近には湿原もあるみたいで、今度時間のあるときにはここにも立ち寄ってみたい。

みんなで紅葉に盛り上がっていた頃、時間は刻々と進んでいる。
気づけばもう2時を過ぎている。
更に焦る俺と子供達。
「ほんとに鍾乳洞に間に合うのだろうか・・・。」

峠を越えて、41号線に乗る頃には、だんだん日も落ちてきて、
峠越えの盛り上がりも一段落すると、「ねー、ほんとに間に合うのー」
と子供の不安な声。

「こうなっては、成るようにしか成らないよ。だめだったらまた今度ね。」
と慰め?ながら、ひた走る。

そんなこんなで、飛騨大鍾乳洞には3時50分についた。(家を出た時間も遅かったけどね。)
急いで駐車場に止めて、「それ走れー!!」と家族で走って入場券売り場に。
入洞時間は4時までだったので、将に間一髪だった。

鍾乳洞に入る前に、大橋コレクション館があり、そこに大きな金の塊(100.5Kg!!)がある。
これ、かなりでかい。
触っても良いので、子供達はペタペタととりあえず触っていた。
しかし、あまりその金塊の価値が分かってなさそうだったので、
「この金塊、2億4千万円らしいよ」と教えてあげると、
「え、それじゃこれがあれば、ディズニーランドに行けるね!!」と
無邪気に喜んでいた。
(というか、2億円からの発想が「ディズニーランド」というのは、いかにも微笑ましい。)

あとは、いろんな石でできた銅像やら、大きな壺や皿、その他もろもろがたくさん展示してあり、
とにかくいろんな意味ですごい物が多くある。
でも、3面人みたいな大黒様?像のところにはるを連れて行くと、ちらっと見てちょっと警戒。
更に近づくと「イ、イ、イヤーーー!!」と、やっぱり怖がっていた。

鍾乳洞に入るとき、またまたはるは、ちょっと怖そうな感じ。
入り口の暗い雰囲気で早くも怖じ気づいている。
なるとみるは洞窟探検に大満足のようで、
鍾乳洞の中のいろいろな石柱や石筍をみて
不思議がったり喜んだりしていた。
俺が鍾乳石のでき方を教えてあげると、「そうなんだー」とお勉強。
「こんな暗い洞窟には目の無い生き物がいるんだよ。
何で目がないかわかる?」などとクイズを出したり。
算数や、国語なんかの勉強も良いけど、休みの日はこんな雑学勉強?も子供のためになるかも。
と思う俺。

しかし、はるは勉強よりも、まだ洞窟の薄暗さに恐れをなしているようで、、
「怖いーーー!!」と半泣きだった。
半泣きなので、自分で歩いてくれない・・・。トホホ。
しょうがないので、俺が抱っこしていくことに。

しかしこの鍾乳洞。結構規模も大きくて、高低差もかなりある。
はるを抱っこして、洞窟内のいくつもの階段を上っていくうちに、
目眩がしてくるのであった。うーん、もっと若さが欲しい。

この鍾乳洞には最後に岩の大きな亀裂部分があり、
その下にこれまた大きな男性シンボルの像?がある。
触ると子宝などの御利益があるらしい。

なるとみるはとりあえず触って喜んでいたが、
はるはやっぱり「怖いーーーー!!」と触らずじまいだった。

出口からでると、もう5時近く。
出口からすぐにあるおみやげ屋さんで子供達はそれぞれ石を購入。
水晶や紅水晶、ヘマタイトなど、店のおばさんに効用?を聞いて
ニコニコで「これがいい!!」と選んでいた。

子供達は将に金運向上の石よりも、きれいな石を選んでいた。
まだまだ心がきれい?な子供達。
俺なら金運向上が欲しいかも。
でも、体力向上の石があったら、育児中はそれでも良いかも。

本当は、もう少し早く着く予定で、帰りに平湯温泉にでもよって、
温泉に入ってさっぱりして帰ろうと思っていたが、またの機会に再チャレンジ。

それにしても、洞窟探検はやっぱり面白い。
子供達と鍾乳洞へ行くと、これらの鍾乳洞以外にも、昔、山口の秋芳洞や、
四国の龍河洞、岩手の龍泉洞(この3つは日本の三大鍾乳洞らしい)や、
福島のあぶくま洞入水鍾乳洞や、静岡の竜ヶ岩洞
その他いろいろな鍾乳洞へ行ったときのことを思い出す。

特に入水鍾乳洞は、
服を着替えてロウソク片手に冷たい水の流れる狭くて暗い穴の中を、
時にはよつんばいになりながらズンズン進んでいくという面白さ。
「これ、水でロウソク消えたら怖いーーー。」というあの感じを、
そのうち、わが子達にも経験させてあげたいなーと思う俺なのであった。

ま、福島や山口などは遠くて、そんなに簡単には行けないので、
今度は郡上八幡の大滝鍾乳洞や、美山鍾乳洞にでも行ってみようかなと思うのであった。

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